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ジュニアNISA(こども版NISA)って何?

子どもの教育資金の準備といえば、「学資保険」を思い浮かべる方が多いかと思いますが、近年「ジュニアNISA」というワードも耳にするようになりましたね。「そもそも、ジュニアNISAってどんな商品なの?」「学資保険とジュニアNISA、選ぶならどちらがおすすめ?」といった方に、ジュニアNISAについて説明します。

幼児と赤ちゃん

そもそも、ジュニアNISAとは?

ジュニアNISAとは、2016年から始まった子どものための少額投資非課税制度のことをいいます。通常のNISAの場合は20歳以上の方が対象となりますが、ジュニアNISAの場合は0~19歳の方が対象となるため、子ども名義で運用することになります。また、非課税枠は、通常のNISAが120万円/年までであるのに対し、ジュニアNISAは80万円/年となります。

ジュニアNISAはどんな人におすすめ?

お子さまの教育資金を備えたいという方は検討してみると良いでしょう。

また、両親から子どもへ、または祖父母から孫へ贈与することで、相続対策をしたいという方にも良いかと思います。贈与税の基礎控除枠内で子あるいは孫に贈与することで、ご自身の資産を減らすことができ相続対策をすることができるというわけですね。

なお、すでにNISA口座の非課税枠を使い切ってしまったけれど、さらに非課税枠で運用したいという方にもおすすめです。前述の通り、ジュニアNISAは子ども名義で運用することになりますので、更に非課税枠で運用されたい場合も利用可能です。

ジュニアNISAを利用する際の注意点とは

ジュニアNISAを利用する際は、口座名義人であるお子さまが18歳になるまで、お金を引き出すことができないという点に注意が必要です。そのため、たとえばお子さまが15歳のタイミングで海外留学を希望するなど、18歳になるまでに大きな教育資金が必要になった場合には利用できない恐れがあるというわけですね。

ジュニアNISAと学資保険、選ぶならどちらが良い?

さて、子どもの教育資金の準備として、ジュニアNISAの他に学資保険もあるわけですが、ジュニアNISAと学資保険のどちらのほうが良いのでしょうか?

実は、ジュニアNISAと学資保険は性質も利用方法も大きく異なるため、一概にどちらが良いとは言えません。では、以下で詳しくみていきましょう。

そもそも学資保険とは、その名の通り、子どもの教育資金の確保を目的とした「保険商品」です。そのため、毎月決められた保険料を支払い続けることで、契約時に決めた子どもの年齢に合わせて(=満期になると)給付金が得られます。

ここで、ジュニアNISAと学資保険の違いをみていきたいと思います。まずは、保障の有無です。前述の通り、学資保険は保険ですので保障がついていますが、ジュニアNISAには当然ですが保障はついていません。そのため、たとえば学資保険に加入している場合、契約者に万が一のことがあったとしても以後の保険料は免除され、かつ満期時には満期金を受け取ることができますが、ジュニアNISAだけで運用を行っていた場合は、子どもが18歳になるまで資産の引き出しができません。

また、満期時に受け取れる金額にも違いがあります。学資保険の場合は、契約時の設定(契約年齢・積立金額・期間)でいつ、いくら受け取ることができるのか?があらかじめ確定しています。そのため、積立総額(支払総額)に対して大きな利益が出ることは期待できませんし、商品によっては積立総額(支払総額)のほうが満期金より多くなってしまうこともあります。

一方、ジュニアNISAの場合は運用商品がたくさんあり、運用成績次第では大きなリターンを得ることができる可能性もありますし、逆に大きな損失を出してしまう可能性もあります。よって、ジュニアNISAの場合は運用商品選びや運用後の判断が重要となります。

このように、両者とも一長一短ありますが、保障重視で確実に貯めたいのであれば学資保険、学資保険とは別で保障をしっかりとしていて運用成績を求めたい場合はジュニアNISAを選択されることをおすすめします。

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