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世界最大級の運用機関、実は日本の○○?!

作成日:2021/9/10

GPIFは、世界でも最大の規模を誇るといわれており、現在の運用資産額は2020年6月末時点で162兆円に達します。

そもそも、日本の公的年金は、「老齢年金」、「障害年金」、「遺族年金」という3つの役割を持っています。何かと指摘を受けがちな年金ですが、いざというときの生活保障として大変重要な役割を担っています。公的年金の運用機関である年金積立金管理運用独立法人(GPIF)はその運用方針として「将来世代の給付に充てるため、今後おおむね100年間で、積立金を計画的に活用する」としています。

具体的には国内外の資本市場で運用して増やす、ということですが、GPIFが運用する年金積立金は、年金制度の持続性を高めるため、将来の少子高齢化を見据えて、現役世代の人口が多いうちに、保険料の一部を蓄えてきたものです。年金財源全体のうち積立金から賄われるのは約1割で、残りの大多数は現役世代の納めた保険料と国庫からの負担金で構成されています。積立金の運用は、将来の年金受給者や現役世代のために行われているとも言えます。

富士山

リーマンショックやコロナショックで市場が下落した際には、運用資産が莫大なため損失金額が大きくクロースアップされがちですが、2001年の市場運用開始以来の平均収益率は2.7%、累積収益額は+70兆円と順調に資産を増やしています。短期的な視点で見ると、昨年1年間のリターンは▲5.20%となっていましたが、コロナショック後の各国政府による積極的な財政支援策などが功を奏し2020年4-6月期においては+8.30%となりました。

GPIF運用状況.png

GPIFのデータをもとにブロードマインド(株)が作成

GPIFの資産ポートフォリオは、国債の利回り低下を背景に、2014年以降国債メインだったポートフォリオから株式の割合を徐々に増やしてきています。2020年6月末の資産構成割合は、国内株式24.37%、外国株式27.49%、国内債券26.33%、外国債券21.81%となっています。株式においては短期的には価格変動のリスクが高いものの、長期的な視点で見ると比較的高い収益が期待できることから、安全性の高い債券と合わせて保有することで、価格変動リスクを抑えつつ、長期的には安定的な収益が期待できます。こうした分散投資の手法は、個人で投資をする際において、老後の資産形成などの長期の運用には大変参考になります。

 

GPIF構成比.png

GPIFのデータをもとにブロードマインド(株)が作成

GPIFのポートフォリオや運用方針などはホームページで公表されていますので、興味のある方はぜひのぞいてみてください。また、このような安定的な運用を希望される方は、弊社でお客様専用のポートフォリオを作成できますので、ぜひお問い合わせください。

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